チキン南蛮について

チキン南蛮の歴史

チキン南蛮は昭和30年代の延岡市にあった今は無き洋食店ロンドンの賄いが発祥と言われています。
当時の鶏肉の仕入れは、一羽丸ごとを仕入れて各店で解体し、仕込みをしていました。
唐揚げなどに使い道の多いもも肉と違い、パサつきやすく用途の限られるむね肉は余ることが多いため、このむね肉が余らないように試行錯誤を繰り返し生み出せれた調理法がチキン南蛮です。
鯵の南蛮漬けや油淋鶏を参考に、溶き卵を衣にして揚げたむね肉を甘酢にしばらく浸すことで、むね肉のパサつきを抑え、ジューシーさを補うことに成功しました。その当時はタルタルソースは掛かっていませんでした。
その後、ここで働いていたお二人の方が独立開業し、それぞれのお店でチキン南蛮を提供し始めました。
一店目の延岡市の「直ちゃん」は本来のタルタルのない甘酢だけのチキン南蛮を提供し、今は二代目が今も絶品のチキン南蛮を提供しておられます。もう一店は宮崎市内の「おぐら」で、はじめてタルタルをかけて提供したお店です。その後、宮崎県内におぐら直営店が多数でき、修業された方ののれん分け店も増え、タルタルをかけたチキン南蛮が急速に広まりました。

チキン南蛮への誤解

宮崎県外の飲食店では、鶏の唐揚げにどろっとした甘いタレをかけて、マヨネーズやタルタルをかけたものをチキン南蛮として提供していまるお店を見かけることがあります。おそらくチェーン店が誰でも作れるように簡略化した調理法で提供し、それが広まったことが原因だと思われます。
チキン南蛮は唐揚げと違い、小麦粉をつけた後に溶き卵をつけて揚げ、甘酢にしばらく浸します。
そのため、衣がサクサクしていませんし、しっとりとした食感が特徴で、唐揚げとは別の料理です。
唐揚げの衣は小麦粉もしくは片栗粉であり、チキン南蛮の衣はとき卵という違いがあります。
チキン南蛮は、元々は鶏のむね肉のための調理法でしたが今では鶏肉は部位ごとに仕入れられるため、居酒屋やチェーン店では唐揚げなどに使用しているもも肉をそのままチキン南蛮に転用できることと、むね肉をパサつかせずに美味しく調理するには仕込みに手間暇がかかるため、より簡単に、美味しく調理できるもも肉を使用したチキン南蛮を提供するお店がほとんどで今では主流になってきています。

開店に込めた想い

30年前に18歳で上京した当時の東京には、本場の味のチキン南蛮を提供するお店がなかったため、いつの日か自分で宮崎のチキン南蛮を提供するお店を開きたいと長年考えていました。
今ではチェーン店やコンビニなどでチキン南蛮を見かけるようになりましたが、調理法や味の違うものがほとんどです。鶏の唐揚げに甘辛ダレを上からかけて、マヨネーズを乗せただけのものであったり、宮崎で生まれたチキン南蛮とは全く違う料理が普及してきています。例えるならば、海外で日本料理店に入ったら、見た目は似ているが味も調理法も違う全く別のものを食べた時のようです。
誤解されて広まったチキン南蛮を、本場の調理法で提供することで誤解を解きたいと願っています。

チキン南蛮発祥の地宮崎県延岡市は、天孫降臨の地高千穂にほど近く、古事記などの古文書には、ひむかと呼ばれ、江戸時代には、日向国となりました。この地から神武天皇が東征していることから、当店もひむか生まれのチキン南蛮を全国に広めたいという想いでひむか食堂と名付けました。

宮崎でお勧めのお店

宮崎には、美味しいチキン南蛮を提供するお店が数多くございます。

​お薦めは、宮崎市内ならおぐら瀬頭店、グリル爛漫、クレイトンハウスなどです。

延岡市なら、直ちゃん、おぐら出北店などがお薦めです。

ご旅行、ご出張の際にはぜひ本場の味をご賞味下さい。